この写真(193-1.)は昨年、息子を連れてカブトムシを捕りに林に入ったときの写真だ。昼のうちに林に入り、樹液が出ているくぬぎの木をチェックしておく。その際に撮った。いまでもこんな光景を見るとワクワクするのはなぜだろう。

昼間はカナブンとスズメバチが群がるが、このようにカブトムシが数匹みつかることもある。スズメバチがいたら近づいてはいけない。こういうくぬぎの木を探して林に入るときは、長袖長ズボン、ムシよけを忘れずに。ムシとりにムシよけとはこれいかに? とか考えてはいけない。

夕方から夜にかけて、カブトムシやクワガタが一層活発に動き出す。昼間チェックしておいたくぬぎの木をひと通り見て歩くと、数匹のカブトムシやクワガタがゲットできる。別に道具は要らない。懐中電灯だけだ。木のワレメに挟まっているクワガタを捕るために、マイナスドライバーかピンセットを1本持っていく程度だ。

左の写真(193-2.)は夕方7時頃の写真。カブトムシが群がっていて息子が興奮する瞬間だ。木の皮の切れ目をよく見ると、クワガタのメスが挟まっていることが多い。また、カブトムシを捕まえた後、可能ならまた数時間してもう一度見に行くと、また集まっている場合も多い。

そんな簡単に採れるのか? と心配な人は、特製のエサを作ってブラ下げておけばよい。果実と焼酎で作ったものでもこの通り、立派なツノを持ったオスがかかる。ちなみに捕まえた後は、エサはきちんと持ち帰ること。放置してはいけない。

サッカーのワールドカップに沸いていると、もうすぐ夏がやって来る。雑木林があれば、東京近郊や多摩でもまだまだムシは捕れるから、夏の香りと共に、わくわくしてくるお父さん達もいるのではないだろうか。

■むしとり2 という楽しみ
さて、実際にムシとりは経験がない、どこへ行っていいのか解らない、カブトムシはデパートの屋上で買うもんだ、という方には、せめてもパソコンの画面の中でムシとりを楽しんでもらいたい。それがこのWindows用ソフトウェア『むしとり2』だ。エイチアイから発売されている昆虫採集アドベンチャーゲームで標準価格3,600円(税別)。

げーまにのページはこちら。このパッケージを見るとオオクワガタ・マニアの人も息を飲むはずだ。『ぼくのなつやすみ』でクワガタ捕りとムシ相撲にハマった人には、よりお勧めのソフトウェアだ。で、どんなゲームかというと、基本的には民家や小川、林、神社などに出かけていって、ひたすらムシを捕るというゲームだ。ムシは約300種類。チョウやトンボ、カブトムシ、クワガタは勿論、ダンゴムシやオサムシ、ハチなどの類までいる。

小川や池を覗けばタガメやゲンゴロウ、ミズカマキリもいるぞ。

博士から課題が出る
しかし、ただムシを捕るだけだとゲームにならない。昆虫博士から様々な難題が出る。例えば、画面のように「レア度8の昆虫を5種類以上捕まえる」こと。ムシは種類によってレア度(10段階)があり、珍しいムシほどレア度が高い。
この課題では、結構レア度の高いムシを捕まえてこなければならない。

昆虫図鑑で確認する
捕まえたムシは自分の昆虫図鑑に加えられ、どんなムシかの解説が出る。漢字がたくさん使われているので小学校低学年の息子は読めない。そこが難点だが、大人には勉強になる。
画面はご存じ「オオクワガタ」。レア度は10だ。(画面をクリックすると拡大表示されます)

昆虫図鑑では3D機能を使って、ムシをマウス操作でグリグリと回して眺められるほか、羽を拡げて飛んでいるところを見ることもできる。

新種発見
新種のムシを発見することもある。新種には自分で命名できる。息子が白というかメタル系というか、変わった色でツノが長いカブトムシを発見。息子が付けた名前が「デラックスカブト」。なんてシュールな名前だ。(「デラックス」へのあこがれか?:笑)
(画面をクリックすると拡大表示されます)