■デュアルCPUの雄叫びを聞け
スガシカオさんのライブを西井と観に行くことになった。渋谷、NHKホール。んで、ライブを観に行くのは久しぶりだったので数日前からワクワクしていると、西井が事務所でなにやらパソコンを組み立てている。サーバとして使っていた古いデル、彼曰く、SCSI内蔵とCPUがいくつか載っているのが自慢らしい。そういえば、アーティストの高森氏もマルチCPUが好きみたいだ。
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先日も「FSB800のマザーとペン4の2.4Cに変えてみました。デュアル」と自慢された。意味わかんないけど、凄いらしい。うーむ。僕は昔からCPUがいくつも載っているパソコンなんてものは懐疑的だ。
そんなもん早いのが一個付いてりゃあいいじゃないか、と思う。モンスター田嶋が作ったカルタスじゃあるまいし、エンジン2個あるクルマがそうそう速く走るもんかと思う。・・いや、そんな話じゃなくて、とにかくスペックが凄いんだかなんだか知らないけれど、西井がめっぽう古いパソコンを引っ張り出してきて、忙しいのにいそいそとセッティングしていた。
「早く原稿書け」と思って見ていたが、あれが動かないとか、こっちがダメだ、とかやっている。
それにしても、動かないっつーのになんだか楽しそうだ。デュアルCPUとか好きな輩に限って、トラブルがやけに楽しそうなのだ。いったいなんでトラブルが楽しいのか・・・いや、そんな話ではなく、西井が凄い性能だと自慢していた古いサーバを引っ張り出してきた後、なんとスガシカオさんの音楽CDをおもむろに突っ込みはじめた。最新の「SMILE」まで計6枚をスタスタと突っ込むと、Windows
Media Playerがギュンギュン自慢のハードディスクにコピーしていった。だっはー、デュアルだか、マルチだか知らないが、この高価なデルはシカオちゃんジュークボックスとなったのであった。それから1日24時間ずっと、シカオちゃんの曲が延々とランダムにオフィスに響くようになった。DTPを手伝っている佐野が目を丸くして叫ぶ。
「す・・スガシカオが世界的に流行っているんですか? な・・なんでこんな毎日毎日スガシカオばっかり聞いているんですか!! まさかスカパーがスガシカオチャンネルを始めたとか?
そうなんですね、きっと、あぁ、そうだったんですね!!」
んなわけはない。
うーん。かつての自慢のデル・サーバもシカオちゃんの歌専用マシンになるとは、マイケルだってビックリだ。そう言えば、さすがデュアルCPUだ。なんだかシカオちゃんがいつもよりテキパキと歌っている。
■んでライブ
そんなわけで、徹底的にスガシカオワールド漬けのオフィスで何日も過ごした西井に連れられて、7/10、スガシカオさんのライブをNHKホールに観に行った。実はスガシカオさんの曲も歌声も好きだ。ブギーポップなくらい好きだ。だからワクワクして行ったのだ。
会場では入り口でカメラチェックをしていた。
係員が「カメラやテープレコーダは預からせて頂きます」と叫んでいる。
その行為は無駄か阿呆だ。携帯電話にカメラが付いているこのご時世に、カメラだけ没収してなんになるんだ。FOMA持っているヤツなんか動画で撮っちゃうぞ。メモリスティックにゴンゴン入れちゃうぞ。きっとフラッシュたいちゃうヤツがいるからカメラは没収するんだな、そうなんだな、そう思っとこ・・。
というわけで二階席、なんと一番端の壁際だった。始まった早々、観客の皆様総立ち、コンブのように揺れる揺れる揺れる・・あぁ、ここはクワトロか?
会場中コンブだらけ。踊るならもっとちゃんと踊ればいいのに、ゆらゆら揺れるな・・と思いつつ、端でよかった、しかも後ろが空席、椅子の背もたれに腰掛けちゃってライブを楽しんだ。行儀悪いけど暗いし、みんな立ったらステージ見えないから勘弁な。それにしてもひどいPAとエコー。こんなひどい音響のライブは初めてだった。シカオちゃんはスゲー(良い意味)のだが、音はもっとスゲー(悪い意味)。耐えられません。ほとんど何歌ってんだか日本語判別できないくらい。ナマ『夕立』が聞けたから良しとしとこ。夕立は素晴らしい。大好き。
さて、それにしても観客のみなさん、ライブに来たのだからライブに集中して欲しいもんだ。なにせライブ聴きながら携帯でメールチェックしているヤツがおるぞ。集中ーーっ、俺はガッコの先生か。驚いたのは、ステージが一旦終わって、アンコールまでの間、会場は暗いのに、いっせいに何十人もが携帯電話をパッカリ開いて「メール、メール、メール・・・」二階席だから下の人たちよく見える。そこら中でパカパカパカ、アンコールはどうでもいいのか?
ライブ会場にいる間くらい集中しなさいっ!!
そう言えば今時、本屋の情報誌のページをカメラ付き携帯で撮っていく輩が多いらしい。求人情報、アパートマンション情報、ライブ情報、必要な情報のところだけをパシッと撮って帰っていく。けしからん。有名なコメンテーターや弁護士がこの問題について、テレビでうんちくを言っている。法律で規制すべきかどうか・・と。
これはモラルの課題だろ。やったもん勝ちの社会が創り出したモラルなき社会のひとつのカタチだ。交差点で信号待ちをしていると、後ろのクルマがコンビニの駐車場をインカットして左折して行く。信号無視ではない。コンビニの駐車場には「危ないから通り抜けに使わないで」と貼り紙がしてある。法律がないとやっていいこととやるべきでないことの判別もできないのだろうか、今の人間達は。これもそれもモラルの問題。
それとも俺がオヤジになったから。
■横柄な携帯電話会社のしくみ
携帯電話は相変わらず迷惑メールが一日20通くらい届く。法律ができたところで全く効力ないし、ドコモなんて知らん顔。しかも、最近の迷惑メールはギャルの顔写真が添付されてくるから、一通開いただけでパケット料金グワーンだ。わーい、とほほ。ユーザのことなんて気にもとめていないドコモ・・本気でやめたい。
NTTドコモって会社は迷惑メール対策に無関心なだけでなく、失礼極まりない会社だ。携帯電話の利用料金がいつもより高かったので明細をもらうことにした。・・んで電話。
iman 「ということで、携帯電話の利用明細が見たいんですけど」
ドコモ「お客様お住まいはどちらですか?」
iman 「相模原です」
ドコモ「では、桜木町まで来てください」
・・・この人は何を言っているのだろう。請求した料金の利用明細を求められたら"見に来い!!"と言う。日本の商習慣をまったく理解していない阿呆会社か?
きっと気のせいに違いない・・
iman 「あー・・自分が使った電話の利用明細を見に、わざわざコ一時間もかけて電車乗って行くヤツいないでしょうが・・送ってください」
ドコモ「お電話ではお受けできません」
iman 「うー・・プライバシーがどーのこーのとか言いたいんでしょうけど、請求書送ってる場所に明細送ればいい話ですよ」
ドコモ「できないんです。お近くのドコモショップに行ってください」
iman 「・・・・」
ドコモ「利用明細は毎月100円でお出しします」
iman 「・・・・・・・・・・・・・・・・」
客を客とも思わない、なめきったこの仕組みはまさに企業体質を物語っていると言わざるを得ない。どこの世界に請求明細にカネ取る会社があるのか(NTTは昔からそうだ)。しかも、見に来い・・届け出を出しに来い。挙げ句の果てに書類に不備があったからと、もう一度申請書を書き直しに来い、とか言っていた。わざわざ窓口に出向いて担当者の前で申請書に記入したお客様に言う言葉か・・たわけ。おまえが来い。
ちなみに利用明細と言ったって、通話相手の電話番号の下四桁は「****」で表記されたものだ。いったい何をどうこねくり回すとこのような横柄な仕組みができ上がるのか・・謎だ。
■オフィス2003が秋に
ここ何日かオフィス2003(Microsoft Office System 2003)をいじっていたが、本当に代わり映えしない。XMLを本格的に導入するつもりなら、オフィス2003で徹底してドキュメント管理を行う利点はあるかもしれない。しかし仮にそうだとしてもオフィス2003のXMLはとても解りづらい。XML関連のデータフォームをデザインし、データ入力ができ、更にXMLスキーマを生成できるインフォパスでさえ使いづらい。でも、使いづらいからこそ、僕らの本が売れる、という危うい一面もある。
今までワードやエクセルを使っていた人が、もっとドキュメントの作成を便利にしたい、と新バージョンに望んだとしても、ほとんど変わったところをみつけることができないだろう。オフィスアプリケーションはドキュメント作成の時代から、ドキュメント運用のフェーズへと入ったのだ。しかし、業務では押しつけられたシステムほど使い物にならないモノはない、そんな危うい一面を見る。